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実施日:2013年12月2日(月) 10:00〜11:30 所要時間:90分 
場 所:日本バイリーン株式会社 滋賀工場 第一事務棟 第一会議室
受講対象:人権教育推進委員 推進担当者及び職場リーダー 参加者34名
講 師:栗東市役所商工観光労政課 的場 紀雄 氏
研修内容:「反差別の土壌をみんなの手で 〜差別事件に学ぶ〜」










*啓発誌*妙蓮


●NTTファシリティーズ
●旭化成(株)守山支社
●日本バイリーン(株)滋賀工場
日本バイリーン株式会社 行動規範(抜粋)
働きやすい職場の実現
  • 私たちは、多様性、人格、個性を尊重するとともに、安全で働きやすい環境を確保し、ゆとりと豊かさを実現します。
  • 個人の基本的人権を尊重し、差別的言動、暴力行為、セクシュアルハラスメント、パワーハラスメントなどの、人権を無視する行為を発生させないための、または防止するための処置を講じます。
■上記行動規範を念頭に、本年度の活動計画に基づき研修会を実施しました。
研修内容
栗東市役所商工観光労政課 的場紀雄氏による講演
演題 「反差別の土壌をみんなの手で 〜差別事件に学ぶ〜」
  
講演概要
近隣企業で発生した部落差別発言
三人一組で仕事をしている職場にて発生
 Aさん:パート 被差別地区に住む女性
 Bさん:正社員 関東出身 三人チームのリーダー
 Cさん:パート
Bさんは、関東出身で「部落差別」についての教育を受ける機会がなかったために、滋賀に来て、友人の話やインターネット上の誤った情報をそのままインプットしてしまい、職場でAさんとCさんにアウトプットした。
「ねぇねぇ知ってる、部落の人や家についてこんなとこだよ」と被差別部落に対する誤った内容についての発言があった。本人にとって悪意は無かったが、結果として差別を助長拡散させる発言となった。
その時の事を、Aさんは血の気が引いて頭が真っ白になったと話している。
Aさんは、いろいろ悩んだ末に係長に相談し、会社は真摯に受け止めて組織として社内人権研修の実施に向けて動き出した。
会社は、一番しんどい思いをしたAさんに軸足を置き「社内人権研修」を実施し、再発防止に向けて社内の体制作りをされた。
講演のポイント
1.Aさんの手記「不安」させているのは・・・
意味もわからず発言しているBさんに怒りを覚えたが、「その後の人間関係を考えると」、その場でBさんの発言の間違いを指摘できなかった。 Aさんは、結婚して被差別地区に住み10数年経過するが未だに実家や親戚から理解を得られず、人の気持ちを変える難しさを知り臆病になっていた。
    −講師の思いとしては−
本来しんどい思いをしたAさんが「その後の人間関係」を考えなくても良いはずである。差別に対して指摘をすることで、 その後の人間関係を考えてしまうという思いをもたせる社会の風土を変える必要がある。
2.「寝た子を起こすな」(知らない人にわざわざ知らせる必要はない)は間違い
正しい知識を持っていないと、フィルタを通さずに間違った情報をそのまま信じてしまう。
3.結果として「差別」になっている・・・
無意識であることが結果として差別してしまっている発言となり、差別の再生産をさせている。
意識して差別に目を向けないと、社会にある差別意識が「ない」ことになってしまう。
差別されている人がいるのに、「いない」ことになってしまう。
部落差別について、正しい事実を知り、人権に対する認識を深めることが大切。

窓口担当者からのコメント

  • 部落差別は、差別される側の問題ではなく、差別する側の問題です。
  • 部落差別は、何百年も前のあいまいな情報(家系・土地)から差別を生み出している、いわれの無い差別である事に気付いてください。
  • 「差別」からは誰も幸せになれません。誰もが、ある日突然に「差別」に直面する可能性がありますので、他人事ではなく自身の事として捉えて考えてください。



アンケート結果


(1)本日の社内研修は参考になりましたか。


(2)本日の講師の講演はいかがでしたか。


(3)本日の研究会のテーマ(内容)について。


(4)本日の研修会の時間は適切でしたか。


(5)社内人権研修の受講機会は十分にあると思いますか。



自由記入で以下のような感想がありました。
  • 知っている事と知らない事の差は大きい事を教えていたさきました。
  • 私自身は関東出身で、同和問題に取り組む機会がありませんでしたが、無知でいるままでなく今後も継続して学習していきたいと思います。
  • 今の子ども達、若い人達、知らない方がよいのではという思いもありましたが、正しい情報、正しい知識を持つことは大事な事なんだと考えを改めました。

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