台風はどこからやってくるのだろう?
 実は台風はほぼ1年中発生しているのじゃ。
台風とは低気圧の一種で、中心付近の最大風速が17.2m/秒以上のものが台風といわれている。とはいっても風速17.2m/秒がどれくらいの強さかはわしもぴんとこない・・・そんな時は時速に直してみよう。
計算するとだいたい時速60kmくらいになる。これならイメージがわくじゃろ。実際の台風では、新幹線なみのスピードの強い風が吹くこともある。

台風が発生する場所は?

北緯5〜20度の熱帯地方
(赤道のちょっと上)で多く発生する 。左の地図
でオレンジ色になっている部分じゃ。
そこで発生した台風が1年に何度か
日本にやってくるのじゃ。
 赤道付近では台風は発生しない。
この説明は次の台風が発生するための条件 
でするとしよう。
      
 では、台風はどのようにして誕生するのだろう。
まず、台風が誕生するためには3つの条件が必要じゃ。

台風が発生するための条件
 
 ★条件1 ・・・ 海水の温度が高い!(26〜27℃以上) 
           
 
暖かくて湿った空気の上で台風は発達する。
            海水から蒸発してくる水蒸気が台風のエネルギー源
            だからじゃ。海水の温度が高くなければ、ただの
           弱い熱帯低気圧で終わってしまうのじゃ。

 
 ★条件2 ・・・ 地球の自転
     
        台風は空気が渦を巻きながら上昇している。
            これは地球が自転をしているからじゃ。もし、地球が
            自転していなかったら、空気は渦を巻かずそのまま
            上昇するだけで台風にはなれないのじゃ。

 
 ★条件3 ・・・ 風が吹いてくる
    
             南半球から赤道を越えて吹いてくる南東貿易風と、
            北緯10〜20度あたりで吹く北東貿易風がぶつかる
            雲の帯の中で、雲の渦が発達する。この風が
            なければ台風は発達しないのじゃ。
 
 赤道付近では海水の温度は高いが、地球の自転の影響で空気が渦をまかない
そのため台風は発生しないのじゃ。もちろん、条件を3つとも満たしていても、
台風が発生するとは限らない。まだ台風の発生について分かっていないことも
多いのだ。

 台風はどこからやってくるのかわかったかな。