剣山の登山口である見ノ越の駐車場から、ひたすら国道439号線を下って、名頃登山口に到着しました。登山口は名頃ダムを過ぎたあたりにあって、立派な駐車場やトイレが設置されていました。この時期、トイレには鍵がかけられていました。自転車は、翌日までこの場所に駐輪しておきます。
ダケモミの丘と呼ばれる地点までは調子よく来たのですが、睡眠不足がたたって、森林限界をこえるあたりで、とうとう歩けなくなりました。ヒュッテ直下の水場で体を休め、結局4時間近くかかって、三嶺ヒュッテに到着しました。ここで昼食にします。水場でくんできた1リットル弱の水を使って、ラーメンとみそ汁、コーヒーで体力を回復しました。凍っている池の向こうには三嶺の頂上が見えています。
登山口から持ってきた水2リットルは、そのまま今夜の白髪避難小屋まで持っていきます。三嶺の頂上では、天狗塚も見えていました。森林限界をこえるこのあたりは、天空のゴールデンルートです。あたりを覆いつくすミヤマクマザサとコメツツジの群落は、国の天然記念物に指定されています。
カヤハゲ付近まで下りてきました。ここから、今度は登り返します。それが結構こたえました。三嶺を見上げると、名前のとおり峰が三つあるように見えています。左の峰が最高峰で、右端の峰の向こうに三嶺ヒュッテがありました。
やっとのことで、白髪分岐を通過しました。ここから避難小屋まではすぐです。
白髪避難小屋に到着です。今夜はここに泊まることにします。先に三嶺ヒュッテの様子を見てきたので、この避難小屋は狭くて、鬱陶しい感じがします。窓が小さいからでしょうか。チーズをつまみに紙パックの日本酒を飲みながら、定番のレトルトカレーを食べていると、雨になってきました。なお、三嶺方面に50mほど戻った左手の急坂を下ると、水場がありました。
ぐっすり寝られたので、疲れもとれました。心配していた雨も止んで、日差しが出ています。すがすがしい気持ちで出発です。おかげで、石立山分岐まで、休憩なしで歩けました。
さらに30分ほどで、高ノ瀬のピークに到着です。
今朝の冷え込みでできたのでしょうか。枝の先に霧氷がついていました。
ここは丸石避難小屋です。内部のつくりは、白髪避難小屋とまったく同じでした。回りに樹木があるので、少し暗く感じます。
丸石付近から見た次郎笈(右)と剣山(左奥)の雄姿です。ここで初めて人に出会いました。登山客ではなく、野生のシカを駆除している人たちです。遠くでは猟犬の吠える声も聞こえていました。発砲を控えてもらっていたので、早足で通過しました。そのせいで、最後の次郎笈への登りはこたえました。
やっと登り切った次郎笈の頂上です。少しの急坂でしたが、登り下りの両方に残雪があって苦労しました。
次郎笈から丸石方面を振り返りました。左下には、スーパー林道が見えています。
次郎笈から、終点の剣山を望みます。あと1時間で到着する予定です。
剣山の頂上です。土曜日の午後1時の様子です。頂上で見かけた人は、たった3人でした。
登山口近くまで降りてくると、ロープウエイの下を通ります。冬季期間中のため、ロープウエイは動いていませんでした。
登山口にある剣神社の階段です。やっと帰ってきました。自家用車で折り畳み自転車を取りに行ってから、帰ることにします。天候に恵まれた二日間でした。

三嶺から剣山への周回

 3月22日と23日の両日、自家用車で行ってきました。登山口と下山口が離れているので、タクシーの利用も考えましたが、ネットで調べると、「自転車を使った周回」が見つかりました。これなら、単独行でも容易に周回できることになります。私の場合は、三嶺の名頃を登山口に、そして剣山の見ノ越を下山口に決めました。
 明るくなるのを待って、見ノ越の駐車場から折り畳み自転車で名頃登山口を目指します。ずっと下りになるので、そんなにペダルをこぐ必要はありません。逆にザックの重みがあり、延々とブレーキをかけ続けなければなりません。一台の自動車にもすれ違うことはありませんでしたが、気をつけて走行します。約30分後、自転車に鍵をかけてから出発します。自転車は下山後に回収します。