登山道の入り口です。上野村楢原の浜平温泉「しおじの湯」からすぐのところにある。駐車はここに約2台可能。しおじの湯にも駐車できるかも。
歩き始めてすぐのところに、写真のような橋がかけられている。ここは、上野村山歩きの「シオジ原生林コース」に指定されており、このような配慮がされている。感謝感謝。
もう一つの配慮は、写真のような階段。比較的最近になって整備されたものと思われる。鋼管の先はけががないように、黄色い保護キャップもつけられている。さらに感謝。
コース全体が、写真のような渓流に沿って歩くように登山道が整備されている。駐車場では地元の釣り人の車を見かけたが、誰にも出会わない。
ポイントごとに、写真のような看板が設置されている。これも比較的新しい。
途中は写真のような人工林も見られる。左の方に細い登山道の一部が見えている。
立ち木に赤丸がつけられ、その樹木名が解説されている。このような杭を何本も見かけた。この樹木は、ケヤキ。
このケヤキには、写真のような「動物の爪あと」とおぼしき傷がついている。50cmから2mぐらいの高さまで、何箇所も傷がついている。私は念のため、リュックに「クマよけの鈴」をつけて歩いている。
沢から少し離れ、写真のような場所で小休止。ここまでくると、コースの半分はクリアしていると思われる。リュックの大きさから、だいたいの広さはわかっていただけるでしょうか。
このあたりは、その昔炭焼きが盛んで、コースの途中にも炭焼き小屋があったという広場がいくつか見られる。この場所には、その昔分校があったという。
コース全体は、この程度の樹木に覆われている。そんなにきつい坂もなく、自分のペースで歩くことができる。
指定地に近づくと、立派なシオジが現れた。赤丸はつけられていないが、岩の下に「シオジ」の表示された杭が立てられている。
シオジはまっすぐに伸びる樹木で、暗褐色の樹皮をもつ。縦に裂ける樹皮がその特徴と思われる。
この樹木で、直径約1m。しっかりした根を大地に張っている。
すぐ側に、当時の文部省が建てた杭が残っていた。
渓流を離れ、標高1,100mを超えるあたりは純林を形成している。谷沿いの大きな岩がある不安定な場所に、なぜ純林があるのか不思議に思いながら、雨の気配を感じつつ足早にシオジ林を後にした。
そんなにハードなコースではなかった。標識や道、階段も整備されていて、歩きやすかった。欲をいえば、目安となる距離の表示があるとよかった、と感じた。

上野楢原のシオジ林

梅雨の合間に、地図を片手にシオジ林を散策しました。ここは典型的な渓畦林として、天然記念物(天然保護区域)に指定されています。「夕方からは雨、明日は雷を伴う大雨」の予想がでている中で、徒歩で片道2時間半のコースを、昼食もとらずに急ぎ足でたどってきました。

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