三嶺・天狗塚の山歩き
10月の紅葉シーズンに、三嶺・天狗塚へ行ってきました。翌日の悪天候が予想されたため、実質的に、日帰りとなりました。

←光石登山口(高知県)

嶺・天狗塚への登山口として、この光石を選びました。いくつかのHPを見ていると、徳島県側から入山するよりも歩行距離があるものの、三嶺と天狗塚を縦走してこの登山口に戻ってこられることが売りだそうです。南国インターからも結構のドライブでした。私の当初の予定では、カンカケ谷から登り、サオリガ原経由で下りてくるつもりでした。実際はどうなったのでしょうか。6時30分出発
登山道すぐの標識→

駐車場からすぐのところに、写真のような標識がありました。鈴はザックについているのですが、ここに荷物を置いて、もう一つの鈴を取りに戻りました。この時、ストックの忘れにも気がつけばよかったのですが、二本のストックは後部座席の足元に置いたままで出発しました。
←堂床のキャンプ場

しばらく歩くと、キャンプ場がありました。すぐ前が川で水の心配はなさそうですが、さきほどの「熊に注意」の看板と大きな水音で、安心して眠れるのでしょうか。私は駐車場で約4時間の仮眠をとったので、ここは素通りしました。
渡渉地点→

所々で倒木があります。この先でも直径1mほどの巨木が倒れていましたが、何本かはチェーンソーで切ってありました。写真のような橋もあり、結構手入れされたコースだと思いました。
←分岐地点の標識

また、それぞれの分岐には、写真のような標識が整備されています。距離も書かれていればもっと安心して歩けるのに、と思いつつ、左のコースを選びました。八丁ヒュッテ経由でお亀岩をめざします。
渡渉地点2→

この場所には、本格的な橋がかけられていました。水量が多く、淵のようになっていました。これなら大雨でも安心です。
←登山道の樹木

「堂床」の標識のある場所がありました。このあたりは、竹林に囲まれています。大きな木の左手が登山道になっています。自分のペースで歩くことができる程度の上り坂です。
八丁ヒュッテ→

登山道の分岐に最初の避難小屋がありました。道端で少しの休憩をとり、7時15分に出発しました。
←渡渉地点3

このあたりまでくると、橋はありません。この渡渉地点をはじめ、コースには、写真に見られるようなピンクのひもがつけられ、安全がはかられています。大きな岩の上にひもをくくりつけた石がのっています。感謝!
登山道の大木→

途中で「かつら」の木をみつけました。結構の大木になっています。「かつら」の木は、水の豊富な場所にあって、その多くは沢筋にあります。この「かつら」も、ご多分にもれず、左下に川が流れています。このあたりから、登りが急になりだしました。
←登山道から見た紅葉

地形図を見ると、急坂になった地点はコースの後半部分になっていることがわかります。気合いを入れて歩きます。ザックの重みが肩と腰にきています。木立の中から、「地蔵の頭」とよばれる峰が見えてきました。
登山道ぞいの紅葉→

所々で赤や黄の紅葉がはじまっていました。10月半ばでご覧のとおりの紅葉の様子です。朝日に照らされた葉を、逆光で見るとまばゆいほどです。疲れもふっ飛びそうでした。
←最後の水場

急坂を登りきると水場がありました。ここまでの川沿いのルートは水が豊富でした。コンビニで買ってきた2リットル入りのペットボトルは空でもよかったのに、反省しています。
水場付近から見た風景→

水場のあたりからは森林限界になっている。急にササの草原があらわれ、なだらかな上りに変わってきました。
←お亀岩避難小屋

水場から5分で、お亀岩避難小屋に到着しました。二階建のすばらしい避難小屋で、先客4人分のシュラフやザックが置かれていました。入口近くには、薪ストーブがありました。車中での仮眠の寒さを思い出し、ここなら安心して眠れそうだと思いました。ただ、抜けるような青空ですが、明日の天気は「突風と雷雨」の予報が出ています。思案の末、コースを短縮することに決めました。自分のザックは片隅に置いて、これ以後、サブザックのみで行動することにしました。
分岐の看板とお亀岩(後方)→

避難小屋のすぐ上の分岐には、10時に到着しました。長距離運転の疲れに睡眠不足、そして重いザックを担いでやっと「たどり着いた」というのが正直な気持ちです。ただし、今の荷物はおやつとペットボトル、それにこのカメラだけとなっています。中央にはゾウガメのようなお亀岩があります。
←分岐から見る天狗峠方面の景色

この鞍部からは、これから向かう天狗峠方面と、その反対側にある西熊山方面の両方が一面のササ原に覆われています。左下の線が登山道になっています。
地蔵の頭分岐にある標識→

天狗塚の方に向かう途中にあった標識です。このあたりのササ原の深さは30cmほどでした。さらに先に進みました。
←これが天狗塚

天狗塚(1813m)が見えてきました。雄大な三角形の頂上にはすでに人影が見えています。
お亀岩付近から見る西熊山方面→

お亀岩付近の鞍部を逆にたどると、西熊山(m)を経て三嶺へとゴールデンルートが続きます。四国だと思えないような風景です。
←登山道とササ原

ご覧のように登山道は深くえぐられています。
コメツツジとミヤマクマザサ→

手前にコメツツジの紅葉、その先はミヤマクマザサのササ原になっています。これらは、平成6年に「三嶺・天狗塚のミヤマクマザサ及びコメツツジ群落」という名称で、国の天然記念物に指定されました。
←西熊山からみた三嶺方面

西熊山から先には、三嶺(1893m)までゴールデンルートが続いています。その先には剣山があります。明日の天気予報を信じ、泣く泣く引き返しました。次回の楽しみに残しておきます