アポイ岳
8月末に、夏休みをもらってアポイ岳に行ってきました。

←登山口

青森の大間からフェリーで函館に入る。江差と厚沢部で見学をすませ、高速を飛ばしてアポイ山麓自然公園に到着する。交通量も少なく、大型トラックの後をついていたら、予定より早く着いてしまった。暫しの仮眠の後、夜明けを待って備え付けの登山届けに記入する。4時40分。

登山道すぐの看板→

公園をぬけて橋をこえると、いよいよ登山道に入る。寝不足と旅の疲れで体が重く感じるが、この山行のために北海道までやってきたと思うと、気合いが入る。まだ早朝のため、気温も低く、清々しい。しばらくはこのような道が続く。
←一合目の標識

アポイ岳には「合目」を示す標識が設置されている。それぞれの地点には、山の見所などが要領よく解説した看板が立てられている。また、多くの人が訪れるからだろう、所々にベンチも置かれている。何となく人気の山という雰囲気がしている。
熊よけの鐘→

所々に写真のような鐘がつり下げられている。熊鈴は持っているが、念のため鐘を鳴らしてみる。びっくりするくらいの、すごい音だ。この直後に、シマリスと出会う。シマリスは鐘の音に慣れているのだろうか。
←風で倒れた樹木

強風で倒れたのだろうか。まだ新しい二本の倒木があった。この根っこの様子を見ると、岩盤の上の土がごく薄いのがわかる。
五合目の避難小屋→

林間の登山道を出ると、いきなり避難小屋のある広場に躍り出る。小屋は、煉瓦造り風になっている。ここまで1時間かかっている。小休憩し、お茶で喉を潤す。
←五合目から見たアポイ岳

ここまで見えなかった山頂が、初めて見えてきた。朝の光で逆行になっている。
五合目からの登り→

ここからは岩場の尾根道になる。どの山でもそうだが、登山者は歩きやすいところ通るので、登山道が広がったり、別の道ができたりしてしまう。ロープが張ってあるだけで、登山道を範囲を規定し、お花畑を守っている。
←岩場に咲く花と蝶

六合目あたりからは、かんらん岩とはんれい岩の互層が見られる。これらの岩がアポイの固有種を育んできたのだろう。
登山道そばの花→

あちこちに草花が見られる。花の時期にはもう遅いと思っていたが、結構残っている。
←馬の背からみたアポイ岳

七合目をこえると馬の背になる。このあたりは多くの固有種が咲き乱れるお花畑になっている。山頂からの光が眩しい。
九合目の目印→

八合目までは木製の標識が設置されていたが、ここは岩に直接書かれている。ガスがあれば、見落としそうだ。
←頂上のようす

山頂付近は、ちょっとしたダケカンバの樹林に取り囲まれている。ここで暫しの休憩をとる。
幌満お花畑→

下山は幌満側を急降下しながら、幌満お花畑の分岐に至る。この先、幌満方面は進入禁止になっている。ここからは斜面をトラバースし、馬の背の分岐に戻る。
←下山時の景色

登山道脇には低層の樹木や高山植物が、また眼下には様似の町と太平洋が見える。8月末の平日登山で、ここまでに出会った登山者なし。五合目から下で、計8人と出会う。9時15分登山口。